物価高騰が止まらない!資産を守るためにいま必要なこととは

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ネクストナビでは、日々M&A後のオーナー様とお会いして、資金計画やご運用についてのご相談を受けることも多くありますが、最近のご相談内容で急増しているのが物価上昇からくるお悩みです。

現金で置いていても資産価値としては減っていくだけなので、減らさない程度に運用したい、反対に、預金で置いていてもほとんど利息がつかないので、それよりはましだからという理由で、利率1%程度の保険に加入したが、物価の上昇分を考慮するとそれでは資産が守れていないというケースもお見受けします。

運用の目的が、「儲かるための運用」から「今ある資産を守るための運用」にニーズが変化してきていると感じます。

今回は、物価上昇の中でどのようにすれば資産を守ることができるかということについてお伝えしたいと思います。

物価上昇について

日々の生活の中で、感覚的に物価高を痛感している方も多いと思いますが、実際のところ物価はどれくらい上昇しているのでしょうか。

図1は、2023年2月までの過去30年間の消費者物価指数の推移を表したグラフです。
グラフで示した全てのカテゴリで物価の上昇が確認できていますが、ロシアのウクライナ軍事侵攻の影響もあり、特にエネルギーと食料分野で物価上昇率が大きいことが分かります。
「生鮮食品を除く総合」においても、2023年2月には前年の同月と比較して約3.0%上昇しており、今ある資産を実質的な価値水準で守るためには、額面金額において3.0%成長していなければならないことになります。

「消費者物価指数」(総務省統計局)をもとに株式会社ネクストナビが作成

物価上昇に強い資産とは

図2.のグラフは、実質トータルリターン指数といわれるグラフです。1801年~2001年までの200年間で物価上昇を考慮して各資産の実質的な価値がどのように推移してきたかを表したものになります。
1番上昇幅が大きいのは株式で、1801年に1ドルだったものが約60万ドルにまで上昇しています。
一方、金は物価上昇を考慮するとほとんど変化はなく、資産を守ることはできても成長させることはできていません。また、米ドル(=現金)に至っては、実質的な価値にすると1ドルが0.07ドル、700分の1にまで減少してしまっていることが分かります。
何も運用せずに、現金で置いておくことが一番価値が減少してしまう可能性が高いということです。

では、株式投資が一番良いかというと、決してそうではありません。
株式は、一般的に景気や市場心理に左右される傾向が強く、価格変動リスクが高い資産でもあるため、短期的には大きく損失が出るケースも珍しくありません。

経済は常に流動的なため、物価が上昇する局面もあれば、下落する時もあります。重要なことは、資産ごとの特性を理解した上で、景気が良い時にはしっかりと資産成長を狙いながらも、不況に陥った時でもマイナスの影響を減らすことができるようなポートフォリオを構築することです。
また、運用に回せる資金はどれくらいあるのか、どれくらいの期間運用できるのか、運用の目的・目標は何なのかということによって一人一人それぞれ許容できるリスクの度合いも変わってきます。自分自身にとって最適な資産バランスを形成していく必要があります。

さいごに

ネクストナビでは、資産運用や財産状況の整理に関するご相談を随時承っております。
物価上昇に関わらず、
「円安に備えたいけど、外貨はどれくらい組み入れたらいいの?」
「金融機関からこんな提案を受けたけど、やってもいいと思う?」
など、様々なご質問にお答えさせていただいております。

自分の財産状況について相談してみたいという方は、ぜひ我々ネクストナビまでお気軽にお問い合わせください。