会社を譲渡してから何をしてますか~SDGs達成に向けた取り組み

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志々目 久さん(シシメ・ヒサシ/72歳)
〈Profile〉宮崎県で総合建設コンサルタント会社として近代技建株式会社を設立。約40年間、地元宮崎県の公共事業を支えてきた。2021年6月、後継者不在のため、日本М&Aセンターの仲介で会社を譲渡。現在は株式会社志和商の代表として環境に優しい産業廃棄物処理装置の販売を行う傍ら、譲渡した近代技建の会長も務める。休日は健康のために霧島山へ登山やゴルフをして過ごす。

 2021年6月、志々目さんは自らが立ち上げた企画から調査、設計、施工管理などを行う宮崎の総合建設コンサルタント会社、近代技建株式会社を日本M&Aセンターの仲介で譲渡した。
 志々目さんは大阪の工業大学で土木工学を学び設計事務所等を経て1982年に近代技建株式会社を設立。高い技術力で宮崎県を中心に公共工事を安定的に受注し、地元宮崎で有数の総合建設コンサルタント会社にまで成長させてきた。
 そんな志々目さんがSDGsへの取り組みとして、地球環境の改善に貢献する廃棄物処理装置を販売する事業を新たに始めた。
 会社を譲渡したのに、何故また事業を始めたのか。志々目さんに話を伺った。

――どういった経緯で地球環境に優しい廃棄物処理装置を販売する事業を始めたのでしょうか。

元々SDGsに関わる事業をしてみたかったんです。近代技建とは別に志和商という会社を昭和63年に設立しました。ずっと建設コンサルタントとは別に、環境に貢献できる事業をやりたい、という意識を30年近くもっていました。設立した当時は日本がバブルの時代で環境のことまできちんと考えていなかった時代です。

 志和商は設立したものの、ずっと活動はしてきませんでしたが、今回、日本М&Aセンターの仲介で会社を譲渡できたものですから、これを機に志和商で地球環境を改善できる事業を始めようと思ったのです。廃棄物処理装置自体は知り合いの会社が開発したもので、それを志和商で販売させていただくこととなりました。

――他の廃棄物処理装置と何が異なるのでしょうか。

 一般的な廃棄物の処理方法として、焼却処理がありますが、これは800℃以下ではダイオキシンが発生し、焼却灰に有害な重金属を含みます。したがって、ダイオキシンの発生を抑制するために一般の焼却施設は800℃以上で焼却することが義務づけられていますが、桁違いに高額です。一方、当社が販売する処理装置を使えば、加水分解処理され、無臭・無害、そしてダイオキシンは発生しません。処理後の残った有価物は燃料や肥料、土壌改良材に使用できます。

――どういったところに販売していくのでしょうか。

 主に産業廃棄物処理業を行っている会社が関心を持ってくれています。ゴミが肥料等になるのは本当に素晴らしいことです。実際、バングラデシュ、台湾、インド、フィリピン、いろんな国がこうした機械に関心を持ってくれていますが、弊社ではまずは国内の販売に専念していきます。なお、機械の特許番号は第6087863号です。

――今後の展開についてはどのように考えていますか。

 海洋ゴミやコンビニなどの食品の廃棄に係るコスト、そのあたりをこちらの機械を使うことで解決できるのではないかと思っています。また、この機械を4トン車や2トン車に載せて移動式で使用できないかということも考えています。例えば病院にこちらの機械を持って行けば、廃棄される紙オムツをこちらの機械を使用することで再利用可能な資源になります。

――商売をしていくにあたっての秘訣はありますか。

 出会いじゃないですかね。近代技建を経営しているとき、色々な方とお会いする機会がありました。出会いが人生を決めると思います。また時代背景もあると思います。そのうち、良運がこちらにきます。

――今後の夢は?

 志和商を大きくしていくことですね。5、6名の人数で売上2~3億程度を目標にずっとやっていければと思います。その位の人数であれば十分な給料も出せます。近代技建と一緒に事業を拡大していきたいですね。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

 何事も地道に真面目にやっていけば必ず道は開けます。地道にコツコツと頑張っていくことが大事です。

――ありがとうございました。

※内容は2023年4月時点のものです。

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